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フリーランスになった男性SEの子育て日記

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出産と死は隣り合わせ

かなり仰々しいタイトルですが、ぜひたくさんの、特に男性に知っておいてほしいことがあります。

 

それは「出産が死と隣り合わせであることは、大袈裟なことではない」ということです。

 

すこし脱線しますが、今月娘は、大きな怪我も病気もなく、無事1歳を迎えることができました。

 

誕生日は、「その年まで生きられたことを感謝する日」というのを、どこかで聞きましたが、まさに親が子の為に想う日なのかもなぁ。としみじみ感じます。

 

そんな時だと、やはり1年前の日を思い出します。

 

娘が産まれた日は、個人的にかなり壮絶な1日でした。

 

そんな日をちょっと振り返ります。

 

出産が終わって

朝の5時に産まれた娘は、大体14時間くらいの陣痛の後、無事に産まれました。

 

ぼくも夜中付きっきりで付き添ったので、産まれた時は感動よりも、「終わった。。眠い」が正直な感想でした。(実際はここからが始まりなんですけどね)

 

産まれた後は、産後処置を30分〜1時間程行い、歩けるようになれば、妻は自分で病室に戻るということなので、ぼくは隣の部屋で処置が終わるまで(眠らないよう)待っていました。

 

・・・しかし、待てど暮せど処置が終わる気配がありません。

 

それどころか、なりやらバタバタしていて、何となく嫌な感じです。

 

ちょこちょこ分娩室を覗いても「待っててくださいね」と言われ、「結構時間かかるな。。」と思っていました。

 

終わらない産後処置

もう少し経つと、どうも出血が止まらないらしいという状態であることが分かりました。

 

しばらく側にいて、声をかけたり、飲み物を飲ませたりしていましたが、一向に良くなる気配はありません。

 

異常な程高い心拍

意識が朦朧としている妻

止まらない出血…

 

もうこれはヤバイということになり、近くの大病院に搬送することになり、急いで同乗し病院へ。

 

この時の自分は情けないことに何が何だか、物事の状況に付いていくのがやっとでした。

 

大病院へ搬送

病院に着くと、すぐさま妻は手術室へ。

 

ぼくは祈って待つ・・・のではなく、別室に呼ばれ、状況と処置の説明を聞きます。

 

いくつか処置の方法があるということ。(出血を止める為に、後遺症が少ない処置から順に試していくこと)

 

最悪の場合は、子宮を摘出しなければいけないということ。

 

その場合は、そうしなければ死んでしまうということ。

 

承諾してもらえるなら、その際の同意書にサインをしてほしいということ。

 

表面上は冷静を装ってはいましたが、頭の中は医師の説明を理解しようとすることで必死です。

 

子宮を摘出するというのは、女性にとってはとても大きなことだと思い、一刻の間迷いましたが、“死”と天秤にかけたら、答えは1つでした。

 

それから義母に連絡して、後は事の成り行きを待つことに。

 

どれくらい待ったでしょうか。1時間、2時間は待ったかも知れません。

 

あの時ほど、1分1秒が長いと感じたことはなかったです。

 

その間、色んなことを考えていました。

 

「自分のことばかり考えるなよ」と怒られるかもしれませんが、万が一のことになったら、シングルで育てていくのか?これからどうなるんだ。仕事もどうすればいい?とか、そんなことも考えていました。

 

そして・・・手術も終わり、幸いなことに子宮も摘出することなく、事なきを得ました。

 

世のお父さんになる方へ伝えたいこと

出産と死は隣り合わせである

恥ずかしい話、ぼくはこれだけ医療が進んだ現代において、出産で死ぬかもしれないなんて、正直思っていませんでした。

 

正確には、「亡くなるケースもある」程度のことは知っていましたが、

「まさか自分の妻がそうなるなんてことはないだろう。今までの経過も大きな問題もなく順調だったし。」

と考えていました。

 

でも、実際は違いました。

 

子どもは無事に生まれましたが、妻は瀕死の状態になりました。

 

医師からは、「あと1時間搬送が遅れていたら、危なかった。」とまで言われました。

 

出産は付き添うこと

出産は何が起こるか本当に分かりません。

 

何かあった時、処置の同意など家族から取れなければ、処置が遅れてしまうこともあります。

 

そうならないように、出産時は必ず付き添ってください。

 

別に陣痛で苦しんでいる時、立会いの時、ずっと横にいなくても良いです。

それは夫婦がどうしたいか決めれば良いことです(陣痛で苦しんでいる時に側にいてほしくないという女性もいるでしょうから)

 

ただ、同じ産院や病院、もしくは近くで、いつでも直ぐに行ける所にはいるようにしてあげてください。

 

あと、仕事は絶対に休んでください。

命がかかっている場面以上に、大事な仕事なんてありません。

 

万が一のことが起きた時のことを話しておく

例えば、ぼくの場合、子宮摘出の同意はぼく一人で決めました。

 

妻は意識が朦朧としていて、とても自己判断できる状態ではなかったからです。

 

どんなことが起こるか一般人には予測できません。

 

死と天秤をかけるような事態になった時、迷わず処置に同意して良いかどうか、妻と予め決めておけば、いざという時迷わなくて済むでしょう。

 

最寄りの大きな病院は、どこにあるのか把握しておくこと

大きな病院で出産することが出来れば、一番安心ではありますが、中々そうはいきません。

 

特に問題のない妊婦さんは、町の産院で産んでくださいと言われることも多いでしょう。

 

ただ、産院で処置不可能な状態になった時は、大きな病院へ搬送されます。

 

それがどこにあるのか、産院から救急車で何分くらいかかりそうか。

知っているだけで何が出来るということでもないですが、知っておくだけでも心構えが変わります。

 

また、大病院が遠すぎる産院での出産は避けるというのも、産院を選ぶ際の選択肢になり得るでしょう。

 

最後に

実際にお腹に子を宿していない男性は、どうしても妊娠・出産の不安や大変さを、実感として捉えることは難しいです。

 

しかし、逆に出産をしないから、一番身近な夫という立場だからこそ、出来ることもあります。

 

これから出産を迎える方々は、夫婦で話し合い、後悔のないよう出産の日を迎えてください。

 

それでは。